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生産者:レ・コステ
生産地:イタリア、ラツィオ州
原材料:デュラム小麦(セナトーリ カッペッリ種/固定種)
内容量:500g
賞味期限:2026年4月
保存方法:直射日光・高温多湿を避けて冷暗所保存(気温20度以上は冷蔵庫保存推奨)
*EU オーガニック認証 取得品
人気のナチュラルワインの造り手レ コステが手がける自社栽培の小麦食品
かつてはワイナリー周辺にあった地域に根ざした農業と食文化。
急速に失われつつあるそれらを、例え少しでも次世代に残そうというレ・コステの新たなる取り組みの第二弾は小麦の栽培でした。
食卓に無くてはならないパスタ、パン…小麦文化圏のイタリアですが、それ故、人間本位な品種改良、それに伴う農薬・化学肥料の使用の増加は近代農業の発展と共に止まる所を知りません。
健全な食文化の継続を考えたときには、品種改良以前の小麦の栽培は避けて通れない道です。
ナチュラルワインの生産者たちは、そのことをいち早く考えて行動に移しています。
アリアンナ・オッキピンティ(シチリア)、パオロ・ベア(ウンブリア)、レ・コステ…これからも増えていくでしょう。
今回のパスタは「セナトーレ カッペッリ種」という非常に古くから栽培されてきた固有種。
栽培が難しく晩熟なので今では失われつつある品種。
味わいも香りも現代小麦に比べると非常に強く、低グルテン。
このため、現代小麦に合わせた製造方法では製麺が難しく、古くからの手作業&長時間乾燥ができる、トスカーナ、ピエンツァにある伝統的な製粉&パスタメーカー「Mulino Val D’Orciaムリーノ ヴァル ドルチァ」に依頼して作られました。
石臼挽きで時間をかけて製粉された全粒粉を使って、ブロンズダイスにて成型し、伝統的な低温&長時間乾燥することで小麦自体の味わいや香りを感じられるパスタに。
ブロンズダイスはパスタ表面に細かな凸凹があるためソースがよく絡み、時間をかけて製麺された乾燥パスタはコシがありながらも消化によくて胃もたれしにくいのが嬉しいです。
限定数の入荷になりますので、気になる方はお早めに。(2024年9月18日記)
<Linguine リングイネ>
ロングパスタ
断面が楕円形で、ソースがよく絡みます。セナトーレ カッペッリ種の全粒粉のしっかりした味わいに負けないように、しっかりした味わいのソースで。ラグー、クリーム系など。(ゆで時間 8から10分)
<Rigatoni リガトーニ>
マカロニやペンネよりも太くて大きなショートパスタ
「線を引く」というイタリア語が由来で、表面に線状に溝が入っています。
食べ応えがあり、筒のなかまでソースが入って濃厚な美味しさ。トマト系のソース、ラグー、カルボナーラなど。
手間はかかりますが詰め物をするとおもてなし料理に!
サラダ、グラタンの具材にも良い感じです。(ゆで時間 10分から12分)
(以下、輸入元様資料より抜粋)
3年前から始まった、レコステの新しいプロジェクト。ボルセーナ湖周辺、ヴィテルボ地域固有の農作物。この20年間で、後継者不足や栽培効率の悪さによって、消えていく現実を変えようと始まった農作物の栽培、生産。昨年は軟質小麦のヴェルナ種でしたが、2023年は硬質小麦のセナトーリカッペッリに古代小麦のファッロ(スペルト小麦)、そして実験的に栽培されたキヌアの3種類となります!
このセナトーレ カッペッリは近代の品種改良された小麦と違い、非常に古い品種です。栽培が難しく晩熟であるものの味わいが強く香りも現代小麦に比べると非常に強いです。その分低グルテンのため、現代的な製造方法(高温乾燥)には向いておらず、古くからの手作業&長時間乾燥に向いた小麦です。
製造は前回と同じ製粉を手掛けたトスカーナ、ピエンツァにある伝統的な製粉・パスタメーカーである「Mulino Val D’Orciaムリーノ ヴァル ドルチァ」。石臼挽きで時間をかけて製粉された全粒粉を、ブロンズダイスにて成型。多孔性を持つソースと絡みやすい表面に仕上げ、伝統的な低温&長時間乾燥により、小麦の味わいや香りを維持したパスタに仕上げました。
<テクニカル・データ>
レ コステのブドウ栽培と同じ哲学にて、自社畑で栽培・収穫したデュラム小麦(セナトーレ カペッリ)、2023年収穫。
古代小麦に近く、デュラム小麦の起源と呼ばれる品種から、1915年に作られた品種。背丈が140~160cmと高く、根も同様に深く張り、晩熟で栽培が難しいものの、強い味わいと豊かな香りを持つ。トスカーナの伝統的な製粉・パスタメーカーであるムリーノ ヴァル ドルチァにて製造。石臼挽きで時間をかけて製粉された全粒粉を、ブロンズダイスにて成型。多孔性を持つソースと絡みやすい表面に仕上げ、伝統的な低温長時間乾燥により、セナトーリ カッペッリの持つ濃厚な味わいと強い風味を感じるパスタに仕上げました。
<レ・コステ>
揺るぎのない哲学と豊かな感性、ストレートに「人」を表現する愉しみを持ったワイン
ジャンマルコ アントヌーツィ、彼ほど合理的かつ感性的な造り手に出会ったことはあっただろうか。ヴァレンティーニやシュレール、、、愛する造り手のワインを飲むうちに、自らワインを造りの道を選んだジャンマルコ。フランスのヴァンナチュール生産者の元で働きながら学び、帰国後2004年より祖父の住むラツィオ北部、グラードリのブドウ畑より栽培、ワイン造りを開始した。なぜフランスで学んだか?それは「自分が最も好きなワインの造り手達がいたから」、奔放なようで非常に真剣、強すぎる情熱はすべて畑に、カンティーナに向けられている。驚くほど多種類のワインもすべてがシンプルに表現し続けた結果、愉しみのあるワイン、そしてたくさんのメッセージが込められている。
カルデラ型の湖ラーゴ ディ ボルセーナの畔。周辺の土壌は火山礫、凝灰岩、顆粒状の石が積み重なり形成されている。砂質、火山性の堆積物、特に鉄分が多く、石灰質と共にブドウに特徴的なミネラルを与えている。標高は350m〜450mの間に位置し、祖父の畑や周囲の小さな放棄地を寄せ集めた2ha(樹齢が非常に高い)と、2004年に彼が手に入れた3haの土地「Le Coste」。その他、少しずつ土地を買い足し、現在は合計8ha。畑では農薬はもちろん、堆肥なども一切使わない農法を徹底。畑ではブドウ樹だけを栽培するのではなく、自家消費用に野菜やオリーブ(一部は販売用にも生産)、果実を混植。単一的な環境ではない、より多様性のある畑、自然環境に近づける努力を惜しまない。
「Le Coste」の畑は植樹から仕立て、手入れまで、一切の妥協なく≪最高のブドウ≫を収穫することのみを考えた畑。まだ15年に満たない樹齢でありながら、高樹齢の畑以上の良質なブドウを付ける。樹齢が古いという事はもちろん大切だが、健全に年を重ねてきたかも大切。樹すべてを把握し、樹勢から結実、果実の状態まですべてを見てワインを造る。彼の醸造はカンティーナではなく畑でもう始まっている。
レ コステのフィロソフィともいえる、醸造からボトリングに至るまで、一切の薬品類、温度管理、清澄、ろ過を行わないワイン造り。細かく分かれた畑から収穫されるブドウはそれぞれ、果実の密度、味わいの構成、いわゆるテロワール(土地)のキャラクターが違う。その違いを最大限に表現して造るため、ベース的なワインを除き、Cruごとに造られている。ポテンシャルを秘めたブドウには最大限の追求(挑戦)を、また日常的なワインには毎日飲んでも飽きることのない心地よさ、愉しみを持ったワインにと、多様な中にもはっきりと個性を秘めたワイン。そしてすべてに共通しているのは、「異常なほどの飲み心地」。自由さを持ちながらも、ゆるぎない覚悟を持ち、挑戦をし続ける最高の造り手。
<配送方法>
常温配送
*到着後は冷暗所保存をお願いします。